こんにちは、歴くまです!
旅行に行って楽しむ、写真やお土産で旅行を思い出して楽しむ。
私は今までこんな感じで旅行を楽しんでいたのですが、今回の旅行では一つ日課を作りました。
それは「日記をつける」こと。
まあ日記と書きましたが、その日あったことを思い出せる限り10~20個箇条書きで書いていただけです。
でも、その効果は絶大でした!
現地の人としゃべったこと、ホテルのミルクの味、乗る水上バスを間違えたこと…。
写真だけではなかなか思い出せないことも、一文あるだけで意外とすっと脳のメモリから取り出せます。
なので、脳内でもう一度旅を楽しむことができるのです!
さて、イタリア旅行2日目ですが、ついにキリスト教の総本山、バチカンへ行くことになります。
案内人か、ペテン師か バチカン目前の試練
イタリア旅行二日目の朝。7時起床。
ローマのホテルでの初めてのbreakfast。
卵にパンにハム、チーズ、ソーセージ!そして果肉が入ったフレッシュなオレンジジュース!
宮崎駿もびっくりのうまそうな朝食!
マルクルのように朝食をぺろりと平らげた私たちは、バチカンへと向かった。
切符の購入も慣れたもの、まさにイタリアマスターといった顔で地下鉄に乗り、バチカンへ。
駅を降りたが、どっちへ行けばいいのかわからない!
とりあえずあそこにいる正規の職員みたいな札を首からぶら下げているお兄さんに聞いてみよう。
私「すみませーん、バチカン行きたいんですけど…」
男「チケット持ってますか?」
私「はい、バチカン博物館のチケット持ってます!」
男「ちょっと見せて…、これじゃあバシリカ(サン・ピエトロ大聖堂)へは行けないよ」
私「えっ、そうなんですか!?」
男「そうそう、すぐ近くにチケット屋があるから、そこで2ユーロ払えば直でバシリカ行けるよー」
私(なんか胡散臭いな…)
男「ちなみに今持っているチケットだと、後でバシリカ行こうとすると35ユーロ追加で取られるよー」
私(超胡散臭え!)
友「もう大丈夫です、ありがとう」
結局彼の誘いには乗らず、そのままバチカン博物館の入場列に並んだのだが、果たしてサン・ピエトロ大聖堂へは行けるのだろうか…。
古代の遺物ってこんなに雑然と並べられてていいの!?
さてさて、いよいよバチカン入国!
まずはバチカン博物館から、とりあえず音声ガイドを借りるよ。
最初の展示はエジプト、ミイラやら棺やら石板やら、とにかく数がすごい!
音声ガイドがあるところは丁寧に聞いて行ったが、エジプトの展示だけで1時間以上見ていた。
と、最初にもらった案内パンフレットを見ると…、あれ、あと20か所くらい回るとこある?しかも裏面にも地図がある…?
そして、気付いてしまった、このペースで見ていたら、残りのローマに滞在している時間全てを使っても全部見きれないことに…。
ということで、ここからはエジプトの5倍速くらいで展示を見ることにする。
長ーい廊下に胸像が所狭しと並べられているのには驚いた、胸像のバーゲンセールでもやっているのだろうか?
というかそれほどゴロゴロ出てくるから置き場所がないのかも。一つでいいからうちにくれ。
ずんずん進んでいくと、中庭に出た。そして誰だ貴様は。
なんかみんなが屋内にいる中、ぼっち感が非常に強い。そう私は彼、彼は私、私は誰?
ひとまず落ち着きましょう。からの…。
ラオコーン像!
ラオコーンはトロイア(イリオス)の神官で、トロイア戦争のときに敵であるギリシア兵が中に入ったトロイアの木馬をそれと知らずに市内に運び入れようとした市民を「お前ら何やってんだ!」と諫めるのだが、その行為が神の怒りを買った。
戦の神アテナは大蛇でラオコーンと2人の息子を絞め殺し、木馬から出てきたギリシア兵にトロイア市民は殺され、トロイアは滅亡した。
でも、こんなに一方的にギリシアの味方をするなんて、アテナも随分と残酷な気が…。
さてさて、お次の展示はなんでしょなっと
…左下の主張が激しい。
こんな感じでイタリアの古地図が何十枚も並んでいる廊下があるんですねー。
さあ、バチカン博物館もいよいよ佳境!
はい、ラファエロの『アテナイの学堂』!教科書で見た!(n回目)
中央左の白い髭もじゃがプラトン、その右隣の黒い髭もじゃがアリストテレス。
プラトンは上を指さし、イデア論を主張する一方、アリストテレスは下を指さして自身の哲学の現実性を示している。
イデア論って洞窟の中にいる人が、物体の影を見てそれを実物と思い込むみたいなやつだったような。高校の倫理の教科書とか持っていけばよかった。
急いで駆け回ったのでお腹が空いた、やっぱりイタリアに来たら…
ピザ!!!
一切れで手のひらサイズのボリュームたっぷりピザ!
チーズもたっぷりでよく伸びるし、ベーコンやジャガイモもたくさん乗っていて得した気分!
(すっ)
あ、あれ、私まだピザ食べてるんですけどお姉さん、ちょっと待って、お皿持って行かないで!
というせっかちなイタリア人お姉さんによるハプニングもありつつ、お腹も満たされたので、そろそろ次の観光地へ行かねば…。
うわ、目が回る…、この螺旋階段、上に行く方と下に行く方が両方見えるのだ。
バチカン脱出!次の目的地は、サン・ピエトロ大聖堂!(またバチカンじゃん!)
キリスト教の総本山 サン・ピエトロ大聖堂
あれ?バチカンから出ちゃった。そういえばあの胡散臭いお兄さん、博物館から直接サン・ピエトロ大聖堂行けるとか言っていたような…。
と、とりあえずバチカン再入国して、広場みたいなとこ行ってみるか。
な、なんか建物の上に人がいっぱいいる…。と思ったら、聖人の像らしい。
こういうのを見ると、偽物の兵士として使えそうみたいな発想が出てきてしまう。まあ彫像だと製作期間それなりにかかるし、コスパ悪すぎだけど。
広場に行列ができていたので、とりあえず並んでみる。どうやらサン・ピエトロ大聖堂へと入る列のようだ!
荷物検査をして、お金を払う。途中までエレベーターで行って、あとは階段を上る方式らしい。
エレベーターの手前でチケットをチェックしているおっちゃんがいた。手に持った機械でチケットのバーコードを読み取りチェックするようなのだが…。
足ほっぽり出して片手ポケットに突っ込んでやる気なさそーうにチェックしている。あんた日本だったら一瞬でクビだよ!
そして私の番、バーコードが読み取る機会にかかっていなかったので、もう一度チェックするようにうながそうとすると…、腕を横に振って「早く行った行った」のジャスチャーをしてきた。
ええ!?それでいいの!?と思いつつ、エレベーターに乗って中層階へ。イタリア人て、きっとストレスフリーなんだろうな。
狭くて若干曲がっている階段を登りきると、クーポラ(半球形の屋根)の展望台!
うわー!広場が見える!ガイドブックで見たのとおんなじだ―!(小並感)
外側には鉄柵があるだけなので、スマホのカメラを鉄格子の合間にいれて撮った。みんなスマホを鉄柵から出して写真撮っていたけど、スマホ落とすの怖がってたの私だけ?
展望台を降りたら、サン・ピエトロ大聖堂の内部へ。
いきなりミケランジェロの代表作『ピエタ』が!!!
息絶えたイエス・キリストを母であるマリアが抱えているこの作品。マリアは超絶美しい究極完全体で表現されているけど、イエスが死んだのがたしか30代半ばだからマリアは…。
いや、考えてはだめだ。それにしてもこのマリアは美しい。近くで見ると動悸が激しくなってきた、もしかしてこれが…恋?
後ろ髪を引かれつつ奥に進んでいくと、祭殿が見えてきた。
いや、もうなんというか…。こと、ばに、できなーい♪と脳内で小田和正が再生されるくらいには圧倒されてしまった。
祭壇の方へはカトリック教徒しか行けないのだろうか、ほとんどの人が手前で止まって眺めていた。
ふと横を見ると、金ぴかの輪っかを乗せているおじ様が!
彼はキリストの一番弟子の聖ペテロ、このサン・ピエトロ大聖堂は、聖ペテロの墓所を祀っている教会なのだ。
カトリック教徒はペテロ像の足を触るのが習わしだそうで、足の先だけピカピカになっていた。通天閣の「ビリケンさん」みたいなものなのかな?
サン・ピエトロ大聖堂を出ると、葉書きコーナーが!バチカンから日本へ葉書きを出せるらしい。まあ途中で紛失してもきっと天使が届けてくれるさ、と思いながら投函。
さらばバチカン、また会う日まで。
サンタンジェロ城と双子の教会
バチカンを出てまっすぐ歩いていくと、サンタンジェロ城に着く。
サンタンジェロ城はもともとローマ五賢帝のひとり、ハドリアヌス帝のお墓として造られたが、後に城としての機能も果たすようになった。
さて、本日最後の観光地、さっそく中に…、あれ、閉館時刻すぎてね?
仕方ない帰るか、と地図を見てみると、周辺に地下鉄の駅がない!面倒だが、テベレ川沿いに歩いてポポロ広場まで行くことにした。
とりあえずサンタンジェロ城の目の前の橋を渡ったものの、橋を渡らずに川のカーブの内側から行った方が近かったことに気付く。
そして友人と橋を2回渡るが内側を進むか、そのまま外側を行くかで議論になったが、結局外側を歩くことにした。まじでどうでもいい話。
ポポロ広場に着くと、双子の教会が!!そして地面に酒を撒き、ファイアーショーを繰り広げる大道芸人が!!!
ちょっと怖かったので写真は撮れなかったけど…。
夕飯はテルミニ駅近くのレストランでカルボナーラとラザニア!
なんかこう…、日本で食べるカルボナーラとはまた違う感じ。地域によってもパスタの特徴が違いそうだから、食べ比べしてみよう。
余談だが、友人は乃木坂46の星野みなみの写真集を持ってきていた。どうやら彼は乃木坂成分が無いと死ぬようだ。
使ったお金
- 電車(地下鉄):1.5×2=3ユーロ
- サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(展望台):10ユーロ エレベータ+階段
- 葉書きの切手:2ユーロくらい うる覚え
- 夕食(カルボナーラ、ラザニア+水):12.5ユーロ
合計32.7ユーロ!
やっぱり夕飯が高い!日本円に直すと1500円以上しますからね。
さて、翌日はローマで一番、いや、イタリアで一番有名な観光地に行ってきます!